高梨先生が全日本鍼灸学会 高木賞奨励賞を受賞
2018年07月26日 お知らせ
鍼灸学科の高梨 知揚先生が全日本鍼灸学会 高木賞奨励賞を受賞しました。
「高木賞」とは鍼灸医学の発展に寄与する優秀な研究業績に対して全日本鍼灸学会から授与されるものです。
[caption id="attachment_2206" align="alignnone" width="500"] 高梨 知揚先生(右側)[/caption]
研究のポイント
近年、鍼灸師が他職種と連携しながら末期がん患者のケアを行うなど、在宅緩和ケアにおいてチームケアや多職種連携の重要性が指摘されています。 一方で鍼灸師が他職種と連携する際には様々な困難を抱えることが明らかになっています。 そこで、高梨先生らの研究グループは在宅緩和ケアにおいて鍼灸師が他職種と連携しながら医療を実践する上で重要な点を明らかにすべく、鍼灸師との連携経験を持つ医師を対象にインタビュー調査を行い、以下のことが明らかになりました。- 鍼灸師が在宅緩和ケアに関わる上で求められるものとして、適切な情報共有とチームとしてのコミュニケーションスキルがある。
- 対面での直接的なコミュニケーションを中心として、メーリングリスト等複数の手段を用いた情報共有が、医師が鍼灸師と共にケアをする感覚を醸成し、鍼灸師の仕事や役割を可視化させ、チームメンバーとしての認識を生み出す可能性がある。
- 医師が患者の情報を鍼灸師に提示することの難しさや、顔の見えない相手との情報共有する難しさ、鍼灸師が行う仕事が何であるかといった「立場の明確化」の求めなど、職種間の「壁」が存在する。